ハートグローバル「HEART GLOBAL」ミュージックアウトリーチって知っていますか?
コロナ禍3年のブランクの後、ヤングアメリカンズによるミュージックアウトリーチが、ハートグローバルにより受け継がれ「2023年ジャパンツアー」を再開しています。
「子供に何を経験させたい?」
「何を習わせたい?」
「子供にして欲しい体験は?」
ハートグローバルのキャストによる2日半に及ぶミュージックアウトリーチ。ワークショップ参加費は2万円。それでも母は今回も「参加させてよかった」と思っています。ハートグローバル・ミュージックアウトリーチの内容や、感じたこと体験記。母がどうしても子供にやらせたかった「経験」の2日半。紹介します。
HEART GLOBALハートグローバル ミュージックアウトリーチとは??
ハートグローバル「HEART GLOBAL」とは?
世界中から集まったメンバーによる
”表現教育団体”の呼称
ヤングアメリカンズの教育プログラムを作り上げてきたメンバーが新たに設立した表現教育団体です。音楽を通して、世界中で繋がりを築き、次世代を育んでいくことをミッションに掲げています。キャストメンバーは、アメリカを中心に、ドイツ、カナダ、フィリピン、日本など、世界中から集まっています。学校や地域に音楽出張授業を行う「ミュージック・アウトリーチ」や、オンラインによる表現教育プログラム「Global E-workshop」など、さまざまなプログラムを実施します。
ハートグローバル公式HP:https://www.heart-global.jp/
HEART Global 名前の由来は?
☆HOPE (希望)
☆Empowerment (元気付ける)
☆Through Art (芸術を通して)
の頭文字を取り団体名とした。
音楽を通して人々に「勇気」を与える
意味が込められている
ミュージックアウトリーチとは?
分かりやすく言うと「音楽の出張サービス」
アウトリーチ(英: Outreach)とは、「手を伸ばすこと」を意味する英語から派生した言葉で[1]、公的機関や文化施設などによる地域への出張サービスのことである[2]。
Wikipedia アウトリーチとは?
HEART GLOBALによるミュージックアウトリーチとは?
この2つが合体するとこんな感じになります
世界中から集まった表現教育団体と「音楽を通してつながるワークショップ」
ミュージック・アウトリーチ=約30名ほどの、世界中から来た「ハートグローバルキャスト」が学校やコミュニティを訪れる。
共通言語は英語。(英語から日本語にその場で通訳される。英語が全く分からなくても心配ない。)
小・中・高校生とキャストが一緒に力を合わせ、わずか3日間で最終日の約1時間の歌やダンスのショーを作り上げ、一緒にステージに立つ
我が家は、コロナ前のヤングアメリカンズ時代に長男は2回。3・4年生時に初めて参加。
今回2023年ハートグローバルツアーは次男・三男が参加(現在3年・4年)
この記事を書くのはこんな理由からです。
初めて参加希望の方・興味がありそうな方はきっと知りたいかな?
・このハートグローバルミュージックアウトリーチがどんなことをするの?
・実際どう?と言った参加レビューのような内容
このワークショップ自体、口コミ以外ではなかなか内容が伝わりづらく参加を決意するにはハードルがある気がするため、この記事を書きました。
ワークショップを通しての感想や子供の変化などは我が家の体験談です。
ハートグローバル ミュージックアウトリーチの目的は?
ミュージックアウトリーチワークショップ目的は?
☆self worth | 「自分の個性を知る・大切にする」 |
☆respect for others | 「他人の個性を尊重する」 |
☆self expression | 「自分の感情を表現する」 |
☆team work | 「皆で一つの目的に向かいやり遂げる」 |
2日半の「ハートグローバル・ミュージックアウトリーチ」の内容は??
歌・ダンス・演技が中心のワークショップ
実技の上手い下手、技術の向上ではなく
「その個人が持つそれぞれの個性」
「考え・特徴」を表現していく
・自分が得意なこと
・他の人が得意なこと
・やってみようと思う姿勢
・みんな違っている
・みんな存在している
みんな違った個性の持ち主たちが集まり、自分や他人の持つ「個性」を知る
感じたままに表現することの自由さを知り、世界中の人たちと協力して作り上げる
他言語・他文化を受け入れて表現する最後のゴール=「一つのショー」
2023年ハートグローバル・ミュージックアウトリーチ参加の理由は?
それぞれ参加の理由は様々あると思いますが、こちらは「我が家の場合」
誰かの視線が気になってできない
人と同じじゃないと心配
人に迷惑かけるからと自分の気持ちを抑える
コロナ前の「人と人の触れ合い」は少なくなり「個」は尊重され過ぎるように。
学校でも、自分も相手も大切にしながら「協力して何かを成し遂げるという機会自体」が少なくなった。他人に深入りしなくなった代わりに、自分のことも知ってもらおうと思わない。子供達の、実にサラッとした友達付き合いや…感情や感覚が、気になっていた。
「他の人がどう感じても、自分はこう感じる」
自分の考えはこうだけど、君の考えを聞かせて
素直に表現することの大切さを学んで欲しい。
「3年間のコロナ禍の生活」は人と人との付き合い方も変え、子供達の「経験」の機会も奪った。
自分の子供には「自分のことを好きでいてもらいたい」「自分はやってみればできる」と思って進んで欲しい。自分の知らない国や、知らない人たちもまだまだたくさん居て、世界は広いと知ってもらいたい。
そのことを実感できるミュージックアウトリーチ。そう思い、今回も(二人だと4万円…😿)何回も出てくる参加費について…(笑) 本当に悩んだけれど、これだけはと参加を決めた。
HEART GLOBAL ミュージックアウトリーチの特徴は?
ハートグローバルによるミュージックアウトリーチの特徴。
日本開催は、NPOじぶん未来クラブという教育団体が主催団体。
じぶん未来クラブは、子どもをはじめとした次世代が、多様性を受け入れて尊重しあえる共創の場づくりを通じて、自らのチカラで殻を破り、「やってみよう」と未来へ踏み出すために、日本そしてアジアで活動している教育NPOです。
NPO法人じぶん未来クラブ
日本開催について様々な活動も行われている
「ボランティアの人たちに支えられて開催されている」イベント
✅ワークショップ開催についての説明会
✅ツアーを支えるボランティア募集
✅ハートグローバルのキャスト達を各地で受け入れるホストファミリー募集
ハートグローバルのキャストはツアー中ホストファミリー宅からワークショップへ参加する
これは初めての参加時、聞いた時に驚いた。ツアー中「ホストファミリーの家」で子供と一緒に寝泊まりするキャスト達。ホストファミリー希望家族や、ボランティア参加希望が子供のワークショップ参加のきっかけになることも!
「安心して任せられます!」サポーターの存在
ママさんサポーターと呼ばれる開催地のボランティアはほとんどが参加者のママやパパ。かつて参加した子供のママなど。
今回は初めて私もほんの少しだけワークショップ中の会場でのボランティアに参加させてもらった。
「ボランティア参加で見えたもの」
このイベントの安心して参加させられる点はママさんサポーター達の存在。
徹底してキャストと参加する子供達をサポートし、イベントを安全に開催させている。
(今回ボランティアをして実際の徹底ぶりに驚いた)
参加中にテンションが上がりすぎる子供達の見守りや、危険防止など。
「大切な子供を預かっている」という認識のもと、かなり細やかな子供に対するケアーをワークショップ開催中にしてくれている。
色々な参加のきっかけが
今回は、ホストファミリーをしながらボランティアでワークショップに関わっているというママ達からも話が聞けた。
「子供が初めて参加をしたのは、ママがホストファミリーを経験してみたかったから。」
というボランティアの方も。
また、「キャストのホームステイは開催があれば、必ず受け入れている」というホストファミリーは、このワークショップの開催されている何日かを家族皆で、思いっきり楽しんでいるように思えた。
子供に何かを「経験」させたいと思うときに、大体大人は「送迎」と「待ち」の選択しかない場合が多い。「子供が何かを経験している間にママまで一緒に新しい経験をさせてもらった」気がして今回はとても楽しかった。
ミュージックアウトリーチ「初日の洗礼」
「ハートグローバル・ミュージックアウトリーチ」の初日 何をするの?
初日は放課後17時から20時まで
子供が自分で入り口まで進んだら、保護者とは終了まで会わない。どの学年も同じ。でも大丈夫。キャストは子供達を楽しませ、サポーターと呼ばれるボランティアの方々が子供達をとにかく細やかに見てくれる。
名前をローマ字でシールに書き胸に貼る
年齢別にいくつかのグループになり、ワークショップを受ける。1~3年生チーム・4年~6年チーム・中学生・高校生・大学生。最終日のショーは「全グループで一つのショー」に参加。
「キャストは世界中から来てるよ」
「どこから来たか紹介するよ」
「まずはキャストみんなで歌ってみるよ」
キャストは必ず英語で話す
それから一語一句正確に全て日本語で通訳してくれる
英語が分からなくたって全く問題ない
「自分の国以外から来た人たちは違った言語を話すんだ」そんなことを実感すればいい
それぞれチームに分かれたら、いよいよワークショップの始まり。
体操の様にダンスが始まる
グループで輪になって話している子供達も。
あちこちで歌が聞こえる。英語の歌詞が分からなくても、歌詞を書いた紙はない。
ただ、キャストの真似をすればいい
意味なんて、あとから分かればいいさ
今はとにかく大きな声で歌ったり、おどったりしてみよう
キャストに倣って同じ動きをすればいい。だけど、急にはできない子供達もたくさん。
英語で話すキャスト達に囲まれてダンスや歌まで。
ミュージックアウトリーチに参加したことある子供達は「きましたきました…とばかりに踊り始める」参加者の凄まじく上手なダンスに圧倒される。出来なくても一緒に「やってみる」
3時間に及ぶ初日のワークショップは
「なにがあっても全肯定」
キャスト達は一人一人の子供に笑顔で接し、ことあるごとに「イェーイ」とハイタッチを繰り返す。
段々と表情にも笑顔が見える子も。
圧倒されて後ろに隠れている子には、とにかく笑顔だけで充分。無理もない。
できるわけないよ。
だけど、すこしずつ慣れていく子も。初めて集められた参加者と体を動かし、歌を歌って、だんだんと「自分を解放していく」
初日から親とは離れる。(休憩も子供達のみ)保護者は会場の客席から「見学」ができる。会場は講演などをするホールを3日間貸切って行われることが多い。過去参加の2回も場所が違うが、ステージのある市民ホールだった。見学中は保護者によるビデオ撮影も可能。
ダンスなんて習ったこともない我が家の子供達の反応は?
「急に踊る・自分を解放」なんてとてもできるはずなく、初日の反応はみんな同じ。
それでも大音量の音楽に合わせ、ぴょんぴょんと跳ねている。手をあげることすら、何かのステップを真似することすら少し恥ずかしい。…まあ、そうだよね。だけど頑張ってると思う。
「上手くなくても、恥ずかしくてもやってみる」
ワークショップ前日に次男・三男に言った
「大丈夫、君たちのことは誰も知らない。誰も見てないから好きにやってみな」
「ずーっと恥ずかしがってるのは、見てるこっちが恥ずかしいからさ。恥ずかしいのだけは、しばらくしたら頑張って吹っ切ってみて!」
「自己開示ってことでしょ?」急に次男がそう言う。
4年生になった新しいクラスで、日直になった日は順番に自己紹介代わりに「好きなことを1分間スピーチ」する決まりになったそう。お題はなんでもアリ。自分の表現を見せることで、相手に自分の理解をしてもらう。そんな意味があるそうだ。難しいこと、習ってますねぇ…。
そんな気持ちで臨めるのならすごいよ(笑)兄弟二人で参加もきっと心強いね。
初日のワークショップはチーム名を決めて
ダンス・歌を歌う・習う。それから
初日のメインはきっとこれ!!
3時間に及ぶワークショップの「最後の時間」みんなで輪になって
パーティー・パーティー・イエーイ・(笑)
ほぼ…クラブ…。のダンスバトルなイメージ。
輪の中心に出て行って、好きなダンスを踊る
1人がだめなら、2人でも3人でもとにかく輪の中心に行って「自分のダンスをしてみる」
その何秒か…だけど、めちゃくちゃ試練。
初めてでも、ダンスを踊れなくても、輪の中心に行ける子供と行けない子供はいる。
初回は行けなくて当たり前。母も初めてこれを見た時に「行けないよね、普通。」と思った。
でもいいんだよ。
突然始まったダンスパーティー。
だけど、時間が経つにつれ、次々に輪の中心へ出て踊る参加者たち。他の子供が踊っていたら一生懸命ノッている!踊れなくてもしっかりと目に焼き付ける。表現することの大切さ・それぞれ違って当たり前の個性。
最後の曲が終われば「自分に拍手・皆で拍手」私は子供達がその状況を乗り切ったことに拍手した。
母はこれが大切だと思っている。
ワークショップとか、自分を解放…みたいなのは大体「恥ずかしい」し「慣れるまでには時間がかかる」そこで、冷静に自分を客観視しちゃったりしたら、もう本当に恥ずかしくてさらに出来ない。
だけど、本当にホントに嫌だったら「やってみてからやめればいい」
やってみると違うのは、その空気に飲み込まれ「楽しんでみるから」生まれる。独特の気持ちよさや、解放感に出会う。それを経験してそれでも本当に「いやならその時にやめればいい」
やる前から色んな判断をして結局やらないよりは、やってみて「嫌ならやめればいい」
初日のワークショップ終了時の子供の様子は?
「初めての出来事に圧倒され、興奮し…瞳孔開いちゃってる感じ」自分の中で何が起こったのかも?どんなことをやったのかも?よく分からない様子だった。
日常とあまりに違うテンション。
ディズニーランドのパレードに突然参加した、させられた…みたいな感じだったのかもしれない。
日常には起こりえない大音量の音楽にダンス・英語にたくさんの子供達。
一日目終了の感想。ただ一言
「楽しかったけど、疲れた」
「そうだよね。よくやったよ」と思った
ミュージックアウトリーチの「経験」
このミュージックアウトリーチの経験は
子供が何事も「やってみればできる」
というポジティブな変換を実際に体験すること
✅スキルの完成度を問うものではなく
✅英語の実力を問うものではなく
✅違う国の人との関わりを通して
✅世界を知るきっかけになる
✅同時に自分も知ってもらう
✅信頼関係の出来た上に挑戦してみる
何か分からないけど「とりあえずやってみる」
出来なくたって構わない。
大切なのは「自分」の感性
「できそうもないけど、自分なりに楽しもう」
その場の空気に飲み込まれてみる力
この「参加者の母の熱意だけで書いた記事」はきっと参加したことある方ならば分かるはず(笑)です
しかし、経験したことの「何が良かった」って本当に伝えるのが難しい
だけど、本当の経験談にはそこにしかなかった感情がある
私が自分と子供との体験したブログ記事を書くのはその理由からです。
自分ですら、経験したことを忘れる
人にいざ、紹介してみると「えっと、何が良かったんだったっけ?」
と思い起こしながら整理しながら書いてみる。
あまりに長くなりそうなので、2日目・3日目は別の記事にしようと思う(笑)
また3年のコロナ禍によるブランクもあり、コロナ前には参加者が定員になってしまい締め切りが相次いだミュージックアウトリーチも参加者の空きがあるとのこと。
これからの開催日程などもHP で確認してください。
じぶん未来クラブHP
HEART GLOBAL 2023JAPAN ツアー
今後の開催場所などのツアー日程
子供にいろんな経験をさせてみたいと言う方の参考になれば嬉しいです。