「算数日本一の子ども30人を生み出した究極の勉強法」
RISU japan 取締役社長 今木智隆氏の2冊目のタイトルの長い(←余計)著書が出版されました。
RISU 算数受講者として「読んでみなくては」ということでガチレビュー。
「なるほど」と思うところと「そうかな?」と思うところがありました。
算数日本一の子ども30人を生み出した究極の勉強法
子供の教育に対する問いには、科学的根拠(エビデンス)に基づく明確な答えがあります。
「算数日本一の子ども30人を生み出した究極の勉強法」より
科学的根拠に基づく「強さ」
子供の教育法について悩まない親はいない
「どうやって子供を勉強させる?」「勉強に対する考え方」は親によって様々。
子供を持つ他の親に聞いてみたり、たまたま調べた方法を取り入れてみたり。
近所のママ友に相談してみても、子供の特性が違うから、あの子はそれで上手く行った。
だけど、自分の子供に通用する?って思うこともある。
結局「自分の子供の最適解はどこ?」といつも探している。
だけど、科学的根拠(エビデンス=証拠)に基づいた明確な答えを言われてしまうと
「え?そんなのあるの?」
「え…あ、そう。ちょっと、教えて」となる
RISU算数の「無学年オンライン学習の教育事業」を通じ、得た膨大な学習データと、
国内外の様々な研究機関の最新報告。
それらを用いた学習方法を解説した1冊。
科学的に正しい方法で勉強すれば、子どもの成績は飛躍的に向上します。
「算数日本一の子ども30人を生み出した究極の勉強法」より
「データが全て」ではないかもしれない。
けれど、全く違うことはないと思う。
共感するところもあり。驚くこともあった。
今木氏の1冊目の著書レビューはこちら
算数が嫌いな理由
算数苦手なあなたでも算数が好きな子に育てることは可能です
「算数日本一の子ども30人を生み出した究極の勉強法」より
本の帯にこうあります。
これはかなり納得するところがあります。
私自身も「算数が苦手」
RISU算数を経験するまで子供に「算数嫌い」と言われても対処の方法が分からなかった。
「算数嫌い」には理由がある事を知らなかった。漠然と嫌い・苦手だと思っていた算数。
成績・実力の差が最も出るのが「算数」
算数=理解している・していないが最もはっきり出る教科
苦手なところ・わからないところがあるから算数が嫌い
算数の先取り学習・復習・反復を繰り返し、理解出来ないところを潰して、子供達はどんどん算数が得意科目になっている。
「子供がなぜ算数を嫌いか?」分からない親
立ち話の中でも「子供の勉強について」が出てくるのはこの頃。特に算数は話題になる。
「算数が嫌いみたい・もう分からないみたい」ということは親も分かっているけれど、
「自分の子供の苦手な単元が分かっている親はあまりいない」
算数が嫌い=算数の全部を理解していないわけではない
長男が4年生の時に「算数の習得度が気になった」
小学校の算数のテストはだいたい80点~95点、100点も取っていた。
「できているのか?いないのかすら分からないけど、得意ではなさそう」
「苦手意識が生まれている」のは分かった。
算数のドリルを買って、一緒に解いてみたり、つきっきりで時間を作ったりした。
すると「ドリルの中に解けない問題がある」ことに気がついた。
でもどうしたらいいか?その時分からなかった。その学年全部やり直す?
苦手意識の生まれた算数をどうやって克服する?
RISU算数を始めるまで、子供の嫌いな算数=分解して考えることを知らなかった。
算数嫌いな子供に親ができること=苦手な単元を一緒に突き止めること・そこを克服すること
今でもかなり読まれている長男と4年生の時に実際に経験した「小4の壁」。
「同じような経験をしている子供と親」が沢山いるのだと思います。
算数好きになるには?
3年生の80点を放置するということは、鉄筋コンクリートの2割が欠けているその上にタワーマンションを建てようとしているようなものです。
算数日本一の子ども30人を生み出した究極の勉強法」より
個人的にはこの言葉が一番刺さりました。
何点で算数克服の必要アリ?
正直、小学校算数のテストで80点を取っても、長男の4年生時にはそれほどマズイことだとは思っていなかった。
むしろ「そんなに悪くないと考えていた。」
小学校での低学年算数のテストは
「ほとんど100点」でないと
抜け落ちているところ、弱いところがあるということ。この基準はとても大切。
今は少し分かる
算数はそれほど緻密に積み上げて行かねばならないものなのだ。
その時の点数に一喜一憂せずに
「できなかったところをつぶしていく」
教科なのだということが分かりました。
RISU算数を3年受講して思うことと、本に書いてあることが近かった。
「算数」ほど真面目に積み上がる教科はなく、実直な積み重ね・習慣が一番効果があると感じる。
勉強に向かう姿勢を小学校低学年のうちから積み上げるのにも算数は最適だ。
算数が好きになるには?
✅算数は学年単位でなく単元別に考える
(苦手なところが突き止められる)
✅分からないところがない状態にする
✅ケアレスミスを無くす
本には子どもの「つまづきやすい問題」についても詳しい解説がある
低学年・高学年ごとの✅ポイントも掲載
✅つまづきやすいポイント
3か月で95%以上の子供に効果のある「単位の克服方法」
☆かけ算やひらがなを覚えた時の様に「日常に何度も繰り返し登場させる方法」を提案☆
「RISU式単位換算表ポスター」=QRコードを読み取りダウンロードできる付録付き
単位のイメージを実生活でつける・単位を丸ごと暗記する
苦手を一つずつ、つぶしていく具体的な方法が示されている
宿題をやらない子供に
宿題は小学生レベルではなんの効果もない
算数日本一の子ども30人を生み出した究極の勉強法」より
「科学的に証明されている純然たる事実」として紹介されているのが
「宿題は小学生レベルでは何の効果もない」ということ。
「宿題は子供をダメにする」「時間の無駄」とまで言っています。
親も大変。宿題問題について
先日、私はたまたま同級生のお母さんに
「宿題を全然やらなくて、毎日やらせるまで本当に大変」
「どうしたらいいと思う?」と相談を受けました。
その時、ちょうどこの本を読んだばかりだったので、自分の考えに(宿題=意味なし)が入り込み
「私だったら、やらせないで自分の責任で怒られてもらうかも。」と言いました。
しかし、ああ言ったけど実際に「毎日子供が宿題をやらない。それを放置できる?」
「宿題は親の義務」と考えちゃうよな…。
「毎日ずっとやらせない訳には行かない」かもしれない。とも思いました。
それが無駄だ…といくらあっても「親が適当にやって済ませる」のも難しいかな。と思いました。
別の解決方法として考えるなら、
子供がどうして「宿題嫌いでやりたがらないのか」もっと子供に聞くかもしれない。
どうして毎日宿題を嫌がるの?
✅学校で習ったのに分からない?
✅小学校だけでくたくた?
✅親に甘えている?
✅ただ単にやりたくない?
我が家は「宿題は帰宅したらすぐにやるもの」として1年生の頃から続けています。
だから、宿題について何か言うこともありません。何か聞かれることもない。
「子供だけで完結して、毎日やるのが当たり前のもの」になっています。
理解しているから=聞くこともないのだと思っています。
分かりきった事を家でまたやる→これが意味のない事だと本には書いてあります。
また、嫌々やらされる、理解していない問題を一人でやる事も意味の無い事だと書いてあります。
だけど、仮に宿題すら毎日やらない子供が他の勉強を欠かさずやるのも考えにくい。
塾の勉強はやるけど、意味のない学校の宿題はやらない。というのは
それもなんだかな…と思います。
勉強を無理やりやらせ続けても
「好きにはならない」
分からないを放置しても
「得意にはならない」
宿題にかかわらず、自分から能動的に学ぶ、学んだ力を発揮するようになるまでには「自分はできる」という勉強に対する自信が必要なのかもしれません。
少し戻って簡単な問題をひとつずつクリアして、また積み上げて行く。
小さな達成感が自分の中に生まれると、勉強のスパイラルにうまく乗るのだと思う。
小さな達成感を感じさせるためのコツ
親の向き合い方はかなり本に紹介されています。
算数が更に得意になるための勉強方法が詰まった1冊。単元別の克服方法、また、全国トップレベルの家庭の親が実践している「教育方法」は少しずつ取り入れて行きたいと思うようなものでした。
参考になると嬉しいです。