「小1プロブレム」という言葉を
聞いたことがありますか?
環境の変化にうまく対応できずに
小学校で授業中に立ち歩いたり
集団行動にうまく溶け込めない
且つその状態が長く続くこと
「小1プロブレム」は
現場の小学校でも問題視されており
幼児期の教育と小学校教育の
スムーズな接続をと
文部科学省は2022年から
新たな教育モデルをスタートし
全国へ拡大する動きがあります
小学校へ入学する前や
1年生の子供を持つ
家庭で対処しておくことは?
「小1プロブレム実体験」から紹介します。
小1プロブレムとは?
「小1プロブレムの定義」
小学校入学したばかりの1年生で
集団行動がとれない・授業中座っていられない・話を聞かない
などの状態が数カ月持続する
幼児期の教育と小学校教育の接続について 文部科学省資料
- 授業の45分間座って受けることが
出来ない - 先生の話を黙って聞けない
- 好きなように立ち歩く
- 他の子供と同じことが出来ない
子供はみんな違って個性があって
いいのだけれど
伸び伸びするのは
いいのだけれど
授業中に立ち歩いてしまったり
「いけない」と言われている事が
よくわからなかったり
一人の子供の好き勝手な行動は
他の子供へと伝染します
子供はなんでも「元気がいいが一番」
だけで済まされないような事態
現在どこの小学校でも珍しくない
と言われる「小1プロブレム」
あまりに急に始まった小学校への
準備の無さがこの状態になっている
としたら?
身近な「小1プロブレム」親の焦り
私がこの事に興味を持ったのは
今年入学した三男の同級生の
子供のことからです
クラスに一人こんな子がいる
と聞いていました
- 授業中に立ち歩く
- 先生の言うことが聞けない
- 友達に注意されると逆切れし友達に危害を加える
困ったな・嫌だな
あまり関わらないで欲しいなと
思っていました
ある日、担任の先生から電話がありました
内容はその立ち歩いている子供を
「注意した三男について」でした
注意されたその子供は
家に帰って三男の名前を
保護者に知らせたよう
そして先生からの電話
先生は困りながらこう話しました
- 家の子供に注意しないで!
- 家の子供が立ち歩くのは先生の力量の無さのせい
- 注意した子供の親に一人ずつ電話してその事を伝えろ
困ったものです
どの親も入学したての子供が
心配なのは分かります
また、自分の子供を守りたいのは
当然のことです
だけど思いました
「授業中に立ち歩かないで
授業を受けなさい」と
注意しないでどうするの?
立ち歩くのは勝手、しかし
- 普通に座っている子供達の
「授業を受ける権利」は?
こんな事を考えました
もしかしたらこの子供は
小学校へ行くイメージが付いていなくて
戸惑っているのかもしれない
とも思いました
親はその事には触れず
しっかりと考えずに
全てを他の子供や先生のせいに
している
子供を守っているつもりで
しつけることを放棄して
他の子供や先生に責任転嫁している
その事に親が気が付かない限り
その子供はずっと小学校で叱られたり
問題行動を起こし続けるだろう
このままいくと正しい事
正しくない事が分からなくて
大きくなっちゃうよ
と思いました
小1プロブレムの発生理由
小1プロブレム」発生の主要因は「家庭のしつけ」や児童の自己抑制に関するもの。
・幼稚園は、集団における基本的生活習慣を育成し、小学校は、幼稚園教育を踏まえ、
規律ある学校生活を送ることができるよう指導することが求められる。
・また、子どもの状況を幼小が共有するなど、学校間の連携協力が不可欠。
幼児の教育と小学校接続について「小1プロブレムと幼少接続」
小1プロレムの発生の要因は
「家庭のしつけ」も明記されている
幼稚園・保育園・小学校が連携して
個々の役割を深めつつ
「子供を送り出す試み」が試行錯誤しながら進められている
では家庭で出来ることは?
- ご飯の時は座って食べる
- 歯磨きの時に歩かない
- 挨拶をしっかりとする
毎日の生活の中で
「ルールがある事を知る」というのは
小学校入学準備として家庭で出来ること
親の心配事
- 自分の子供が小学校へ行ってうまく
なじめるか? - 初めての子供が小学校に行くときに
何を子供に教えておいたらいいか?
小学校就学前後の保護者は、我が子がうまく小学校生活に馴染めるか不安を抱き、また、そうした不安を解消してくれる機会が増えることを望んでいる。
幼稚園、保育所、認定こども園の保護者と小学校の保護者との連携を促し、子育てに関する経験などが保護者同士で共有されるようにすることも効果的である
文部科学省 幼少接続・座長試案
今は参観会や保護者会も
回数が少なくなり
先輩ママ友の話を聞く機会などの
情報交換や相談できる場所が
少なくなってしまいました
特に初めての子供が進学する場合は
先輩ママの存在がある・なしでは
保護者の安心感も全く違います
もし私が友達ママに
「何が出来ていたら安心かな?」
と聞かれたらこれをアドバイスします
「家庭で出来る」
小学生になるための準備
読み・書きよりも最初に
- 「今は何をするときか?」
- 「いい事と悪い事が分かる」
いい事と悪い事がある
という事が分かっていると
もし他の人から怒られた時にも
怒られた理由が分かる子供になります
「小1プロブレムの当事者」に子供をさせないために
家庭で出来る小学校のイメージ作り
小学校へ行ったら変わることを
子供にちゃんと教える
「小学校へは何しに行くの?」
小学校に行くのは
新しい事を
新しい友達と
勉強するために行くんだよ
ランドセルを買うということ
ランドセルは教科書やノート
勉強道具を入れるから買うんです
勉強というのは新しい事を知ること
早くから読み・書き・計算など
無理やりに詰め込む必要はない
勉強=先生が新しい事をたくさん教えてくれる
親に出来ること
小学校へ行く子供の「心の準備」を一緒にする
通い始めたら持ち帰る「緊張」を家でしっかりと受け止める
小さいながらも
新しい世界に飛び込む背中は
まだ自信なさげで頼りない
子供によっても様々ですが
新しい環境へ飛び込む前と後は
どうしても子供に負担がかかっていて
どんな子供でも
家に帰ってワガママになったり
泣いたり・怒ったり
感情のアップダウンが
激しくあります
緊張や疲れがそのような形で
出てきます
家では自分を出していい
受け止めてダラダラしたって大丈夫
小学校へ通い始めても
結局何年生になっても
心配は尽きません
小学校へ行く最初のスタート
を一緒に切る
外で頑張っている子供をしっかりと
家で受け止める
当たり前のような事ですが
小学校生活に遅れを取らないよう
学習面を心配するよりも
子供の様子・表情・毎日の生活ルールを
見て「疲れていないか」
「無理のないように」
小学校生活を楽しめる土台作りは
親が出来ることではないかと思います
参考になると嬉しいです