10億人の学習データが教える 理系が得意な子の育て方 RISU Japan 株式会社 代表取締役 今木智隆氏執筆を要約・レビュー。
ドキッとしたら読むことをおすすめ
「小学校の算数苦手になってない??」
- 算数の具体的な取り組み方
- 今の小学校の算数の落とし穴
RISU算数タブレットの会社の社長執筆の本。我が家はRISU算数を兄弟で受講中
この本の率直な感想「もっと早く読んでおけば良かった」母の心得などは特に(笑)
膨大なデータと検証で非常に研究されていて、我が家は2年経験して到達した「算数ってやっぱり大切」な理由が「論理的に説明された本」だと感じました。
この本を何度も読み返し納得したこと。実際に自分の経験と併せ、感想を正直レビュー!
理系が得意な子供の育て方 本気のレビュー
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この本がお薦めな方
- 小学生の子供を持つ保護者
- 算数が苦手な子供を持つ保護者
- 算数につまづいた子供
- 子供にどんな教育をさせるか?
考えている方
「子供が算数について行けてない気がする」
「100点取れなくなってるけど、小学校高学年の算数は難しいもんね。」
「算数に困ってそうだけど、もう塾に通わせた方がいい?」
どうせすぐに大きくなってしまう子供達。
「小学生のうちくらい、せめて自分の家で勉強を見たい!」そう考えているお母さん!!
それ、家でもできます!!「やったー!」
1・子供が算数のどこでつまずいたのが分かったら塾ナシでも助けられるよ
2・しっかり復習したら算数の苦手がだんだん変わっていくよ
3・保護者の心得たくさんあったよ
4・心得はあったけど、保護者ができることって少なかったよ!!
どうやって「理系が得意な子供」に育てる???実践書のようなもの
よくある育児書や子育ての自己啓発的な本。「心がけ」や「毎日の生活の中で活かすきっかけ作り」などのふわっとした”心に訴えかける本”ではない。
子供と保護者に現在の算数で「実際に苦手になっているところはどこ?」問題点を探す。
「実践」させる手順の載った本でした。
この本を有効活用するコツ
→子供と実践✅しながら読む
読者は一般論が知りたいわけでは無く
さらに算数に力を入れるには?
自分の子供が算数が得意になるには?
算数が嫌いになっているのでは?
など、自分の子供に何か変化をもたらしたいと考えているのでは?
「算数がとにかく苦手」になった
「点数がやけに悪くなった」
「きっかけとなる単元」が必ずある。
「子供が算数に対する苦手意識」や「難しくなっている」変化には気が付いていても
「この単元が苦手なんじゃない?」
「この単元が原因なんじゃない?」まで
突き詰められる?
子供の算数のつまづきはどこに?
「子供の算数の理解度」を把握することはとても難しい
この本は
①自分の子供に現在算数のつまづきがあるか?
②どこの単元をどのように理解していないか?が分かる
✅問題が付いている
子供の現在の算数の理解度が分かる。これは非常に有効だと感じました!!
子供の✅問題の解答により
- 子供の算数の現在地が分かる
- 実践的・具体的な取り組み方を掲載
親がやること・やってはいけないこと
子供がやること・やってはいけないことも解説アリ
理系が得意な子の育て方から「残念な真実」
理系が得意な子の育て方より
10億件の学習データが教える理系が得意な子の育て方
「残念な真実」
・「あとから追いつける」なんて甘い話はない
・一度下がった成績を学校の教材やドリルで復習するのは超困難
・宿題をさせると子供の学力は下がる
・勉強は一度に長時間やっても身に付きにくい
小学校算数の落とし穴の解説も!!
特に「小学校の算数のテストで毎回70点位取れている子」が実は一番の苦手予備軍
「小学校の落とし穴はここにも!」
単元のまとめテストは理解していなくても「解き方」をマネすれば70点位取れる
暗記が得意でパターンで覚えている
このような子供が実はとても多い。
70点取れている=自分が算数をまあまあ理解していると思っている・親も気が付きにくい
「苦手な算数」の理由は
しっかりと分かっていないから
理解不足を突き止め再積み上げする必要がある
苦手な単元がどこに潜んでいるか?
練習問題を実践し✅できる
我が家はこの本を読む前に実際に体験しました。「子供がどこかの単元でつまずいている気がする。」けれど難しくなってきただけかな?→これは単元の理解不足が原因でした
どこか分からないけど、なんだか「このままいくのは危ない気がする」時に書いたブログ
長男の10歳の壁・体験記
つまづきがまたあった三男の怪しい積み上げはどこだ?体験記
算数のポイント
一見すると単元の豊富さから、単元ごとに苦手や得意に分かれるのとおもいきや
3つの大きな単元から成り立っている。
ただ単に、がむしゃらに「数をこなす」ような勉強方法は今の算数には向かない
どう勉強するか?
いつ勉強するか?
どんな風に勉強するか?
それを知って=算数の得意な子供に育てる
小学校算数のつまづきは「たった3つ」に分類される
「子供がどうも算数が苦手な気がする」のはどこか?が分からないから保護者は困っていたのですが、今木氏はこう言います。
小学校算数のつまづき
9割の子供が間違える小学校算数の問題は「たった3つ」に分類できる
- 位
(数の概念・計算のもと・数字理解) - 単位
(ものの数え方・表や図の理解) - 図形
(平面や立体を含む図形の理解)
「算数が苦手」には明確なパターンがある
子供に解いてもらう✅問題を掲載しています
ここでの練習問題を難なくクリアしているか?クリアせずに間違えたか?は
その子供に「つまづきがあるか?ないか?」が分かります。
しかも、ここでの「間違い」は、単に「この問題ができない」というだけでなく、これから続く「その単元そのものを理解できない」ということにつながりがちです。
10億件の学習データが教える 理系が得意な子供「の育て方 今木智隆著
この問題の正答率がそのまま今の子供の理解度と直結している
克服せずに進むのは理解不足の上に積み上げをするようなもの
「・・・これってめちゃくちゃ重大なこと」
これは恐ろしくショッキングなことだけど事実な気がする。我が家は実際に三男で経験しました。「単元の理解の浅さ」は先取り学習をするごとに露呈し「なんだか変だな…」と感じる原因に。
三男の算数がなんだか危うい積み上げのような気がしていました
実際にこの問題を試したら=やっぱり間違えました!!
今木氏は本の中で理解不足のまま新しい単元を積み上げることの危険さ、あとから巻き返すことの難しい「算数」をデータと共に紹介しています。
「3つの単元の理解と大切さ」こんな単元につながっていく
位=大きな数・小さい数・小数点・四捨五入・割り算のひっ算・概数
単位=速さ・長さ・大きさ
形・図形=円・三角形・グラフ・角度・対称・相似・立方体・円周・比例・反比例
積み上がっていく教科=算数
つまづきがあると次に積み上がるものが上手く消化できなくなる
単元の理解不足は、その単元のもとになる基礎から(小2・3の算数)
学年を飛び越え「思い切って戻る」勉強方法をすすめています
注:単元のもとになる基礎というのは学年は関係ない「つながりのある単元の基礎」を習ったところという意味
・・・これは私も同感。
「分かっていなかったら、戻ってやり直すしかない」これは私も先取り学習していた三男に対して「結局戻るしかない」と考え実践しました。
算数を体系的に学んでいくと、危うい理解は上の学年に従って難しいものになる。
理系が得意な子供に育てるメリット・要約
理系が得意な子供に育てるメリット
・学校で活躍できる
・中学受験に有利
・将来の職業選択の幅が広がる
一般的に専門職や、エンジニアは年収が高いことや算数の成績が良いと他教科へも影響すること。教科の要である算数が得意=自尊心が生まれるというメリットを紹介していました。
これは共感ポイント!!
2年間RISU算数で算数を強化して感じる
「理系が得意な子供のメリット」
「自分の頭」で考える能力が付く
文章の読解力が上がる
「とにかく計算問題を早く・正確に」の時代は終わった
算数が得意な子供は思考問題や、文章問題を通して考える力を養う
算数の文章問題はどれだけ状況を読み解くからもカギになる
現在の「算数」「理系」というのは単なる計算問題・文章問題が解ける・正解できるというテクニックが得意なことではない
どれだけ問題をちゃんとイメージできるか?
足し算なのか?引き算なのか?
聞かれていることはなんなのか?
読み解く必要があります
算数の文章問題が解けるようになるメリット
・順序だてて考える
・いる情報といらない情報をより分ける
・たくさんの情報から聞かれていることに答える
文章問題の例
はこのなかにボールが15こはいっています。
きのう5ことりだして、きょう2こたしました。
いま、なんこでしょう?
(小1文章問題)お母さんに185円をわたされて79円のぶどうをかいました。
10億件の学習データが教える 理系が得意な子の育て方 文章問題の例
いくらのこるよていですか?
ぶどうをかったあとに58円のアメをかいました。
いくらのこりましたか?
(小2文章問題)
我が家も文章問題はRISU算数を通してかなり学びました。
今木氏の本には文章問題の攻略方法として「とにかく音読させる」とありました。
我が家は音読しても分からない場合には「絵にかく」ことをさせています。
状況把握がイメージできないと、算数の問題が解けないのです。
算数のポイント
現在の「算数」を学ぶ意味は昔と変わってきている実生活や社会に出た時に必要な考え方や知識をはぐくむ「論理的な考え方」を育てる
理系も求められる「コミュニケーション能力」
論理的思考ができると人に納得してもらいやすい
これからの算数を学び、子供達に将来付けて欲しい知識はこのようなものではないか?
インターネットの検索で、自分の欲しい情報にたどり着く
その情報をうのみにせずに自分の判断と合わせて自分なりの答えを出す
上司に聞かれている事はなんなのか?
質問の意図と答えが合っているか?
勉強が社会に出て役立つことを前提として「小学校算数」は変わってきている
小学校の算数を基礎から積み上げること→
自分が選びたい人生を選ぶことができる手助けの一歩かもしれない
そのために親ができることは実はとても少ないとも今木氏は言います。
「言ってはいけない・やってはいけない」
1・決めつけ
2・子供のことを謙遜
3・子供の算数を親が解いて説明
4・親が文系だから文系
私のことを見ていたんじゃないの?というくらいほとんど全て経験があります。状況に焦らず、子供の立場に立ってみたら‥と立ち止まって考える=論理的思考は私自身にも必要だとよく思います。
毎日の「子育て」の中で、子供に何を与えるか?何を食べさせるか?と同じように小学校の勉強もどんな風に子供が理解しているか?
子供の状況を把握して手助けが必要なら
アドバイスする
どこがどんな風に分からないか?を突き詰めることができれば
攻略法は見つかる→やがて得意になって行く
を「子供と一緒に」RPGしていく本でした。
参考になると嬉しいです。